Mon, Aug 24

  • 00:29 @shinobu_o ご教示のお礼が遅れて済みません。「ホビット」が神話に先だっていたとは知りませんでした。『おわらざりし物語』は未読なのでチェックしてみます。あと、牧島如鳩展とっても良かったです!
  • 01:10 牧島如鳩展 http://bit.ly/1F3RRi は衝撃だった。戦後の日本美術の歴史とは完全に隔絶したオーパーツ状態の画家なのだが、技量が素晴らしいのでアウトサイダーとは呼びがたく、むしろもう一つの本流と云っても良いのかも知れない。
  • 01:14 如鳩の絵画には、イタリアで見た祭壇画に全く引けを取らない「聖性」と「物語性」があり、さらに日本独特の文化の混淆による唯一無二の様式美を獲得している。500年後の人々と対話できるのは、現代絵画でなく、こちらなのでは無いかと思える。
  • 01:21 とにかく、青木繁岸田劉生の作品に未完のまま残されたと思っていた、失われた近代日本絵画の可能性を独力で完成形に持っていってしまった画家がいた、という事が、本当に衝撃だった。作品自体もそうだが、作家の内面が戦後日本の精神的惑乱にまったく影響を受けていないのが信じがたい。
  • 01:26 おそらく彼の精神の在り方は、タブローとは異なり「物語る絵」の伝統を捨てなかった、絵本画家や漫画家のそれと共通する部分があったのではないか。彼の画業の出発点であったロシア正教のイコンは、そもそも装飾的存在なのだから。
  • 01:34 そういう意味では、東郷青児美術館で見た絵本原画展の、とくにジョットの少年時代を絵本画家が祭壇画として再構成したもの http://bit.ly/15iUA8 (記事の真ん中あたり)と如鳩の世界には極めて近いものを感じた。
  • 01:51 キリストと仏陀孔子が竹林を背景にごく自然に居並ぶ「三聖図」は、あきらかにディープな所で「聖☆おにいさん」と繋がっているわけで、この「異質なものをそれなりに説得力を持って混ぜ合わせる」という日本人の精神性は結構侮れないと云うか、ちょっと空恐ろしい気がした。
  • 02:00 画像付きレポートを上げている方がいた。 http://bit.ly/24eOB1魚籃観音像」「沐浴図」も相当だけれど、一番下の阿修羅のようなキリスト像には本当にたまげたな〜。
  • 02:11 行きがけに寄った山本有三記念館 http://bit.ly/3x3oHf も素敵な洋館だった。2階中央部分の部屋が、表から判らぬように見事な和室に改装されていてびっくり。法隆寺の古材を使った棚も粋な感じで、辛気くさい小説ばかり書いた人という先入観が大分覆された。
  • 02:16 丁度アルスの「日本少国民文庫」についての企画展をやっていて、編集として参加した石井桃子さんや、その後の岩波少年文庫に繋がる流れについても展示してあり勉強になった。美智子妃殿下の回想で有名な「世界名作選」が、戦後の翻訳児童文学の文字通り源流だったことを知らなかった。
  • 02:19 編集に当って、山本有三は翻訳の文章が読みやすくなるよう徹底的にリライトをさせ、石井さんもそこで鍛えられたらしい。後に瀬田さんが平凡社で「児童百科事典」を編集した時のエピソードと完全に重なる部分があって面白い。
  • 02:22 記念館には勉強熱心で親切なボランティアさんがいて、つきっきりで色々解説をして頂いた。先だっての神沢利子展といい、三鷹市は市民のボランティアの組織力と行動力が際だっているなと思う。
  • 02:34 少国民文庫」は震災復興から戦争までのわずかな時期に出版されている。当時無名だった宮澤賢治の詩も、ここに取り上げられて全国に知られるようになったそうだ。理想に燃えた若き編集者達の志は、戦後の岩波や福音館の児童書の仕事に直結していく。文化はやはり、意志のリレーなのだ。
  • 23:37 @taktwi いつもtakさんのブログのお世話になっております(たまにチケット抽選に応募してみたり…)。写真入りで紹介して下さるのがとても有難いです。今後とも宜しくお願いします。
  • 23:39 @Lie_Lay_Land あ〜確かに似ているかも。描かれた時代をすでに超越しているように見えるのがすごかったです。

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