2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

常に生まれてくる。

常に新しく、古びることのない作家は、いつもこの世に新しくやってくる者たちのために作品を作っている。初めて世界に触れる観客たちとの出会いによって、作家は繰り返しの宿命から解き放たれる。無数の新鮮な出会いに恵まれた作品が「同じ事の繰り返し」に…

デジタル技術による根源への回帰

歴史的な文脈を踏まえて自らの進むべき場所を定めなければならない。 内的・外的な必然性への徹底的な考察を踏まえないで行われる表現に意味はないし、そもそも時の経過に耐え続けることは出来ない。モダニズムの圧倒的後退。あるいはそれは、モダンの根源に…

生命と情報

生命の誕生を駆動したのは、自己組織化を要求する情報だったのではないか。進化=外界の情報の取り込み・ミラーリング 情報の取り込みの自発的暴走として生命の誕生を考える。最初期に起きた進化のインフレーション。

「手に触れるものだけが本物」なのか

『電脳コイル』で問われた問いは、実はアニメーションそのものの根底に迫るような深みを持ったものだった。もし「手に触れるものだけが本物」であるならば、アニメーションは人の心に訴えるための存立基盤を喪うことになるからである。人間が作ってきたもの…