2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

普遍美の在處

美術・芸術という日本語の危険性。それはいわゆるArtとどこまで重なりうるか。 すくなくとも「芸」ではないし、人々の不安やおそれ(決して子ども時代の記憶、存在の奥底には届くことのない感情)を瞬間的に掻き立てて事足れりとするものでもあるまい。だが…

『粗い石』と彫刻

フェルナン・プイヨン『粗い石』を読む。 一言一言が輝く宝のような本だ。資本が全てを支配するかに思えるこの世の中にあって、全く異なる価値観と使命感にもとづいて、峻厳な巌のような生を生きた人々、またその物言わぬ証人としての建築群のことを思う。激…