Mon, Oct 11

  • 00:05  NINSシンポジウム「多彩な地球の生命〜宇宙に仲間はいるのか〜」。最後のパネルディスカッションが素晴らしかった。立花隆さんの判断で、急遽登壇者が「地球外における生命の可能性」について話したのだけど、同じ自然科学者でも専門によってこれほど考え方が違うものかと思った。
  • 00:10  一般に生命科学者は、生命の発生は奇跡的な確率によって起こったもので、地球外での発生などあり得ない、と考える傾向が強いらしい(それでも今回の登壇者は、シンポジウムに出て大分考え方が変わった、と云っていたが)。日常的に生命の精妙すぎるメカニズムに向き合ううちにそうなるのだとか。
  • 00:11  .@ihatov_cc 「花巻の四季」聴きました。確かにこの歌だと感激いたしました。以前から賢治に対するユニークな切り口に感嘆しておりましたが、今回はまさかのボーカロイド使用とは!写真も素晴らしいですね。花巻は夏に行ったことしかないのですが、他の季節にも訪ねてみたいです。
  • 00:12  @kyo_marble おっと、大変失礼しました。 @ihatov_cc さんに返信するつもりで、記事のreplyボタンを押してしまったようです。該当のツイートを取り消しました。ご指摘有り難うございました。  [in reply to kyo_marble]
  • 00:20  一方佐藤勝彦さんは、生命なぞ宇宙中に溢れていて当たり前、と発言。著書ではさらに生命は炭素ベースである必要すらなく、多元宇宙の別の宇宙にもいるだろうとまで書かれているそう。確かに物理法則が宇宙の果てまで同じように通用するなら、地球を特殊と見なす必然性はない。さすが物理学者。
  • 00:27  田村元秀さんは、ドレイク方程式の前半4つのパラメーターについて、きちんと根拠のある数字が出そろった事が重要と話す。今日も取り上げられていたけど、つい先月末にも、ハビタブルゾーンど真ん中の系外惑星発見についての発表があった。確かに今は凄い時代なんだと思う。
  • 00:36  異分野の研究者がそれぞれの専門を離れ、ちょっと大きなトピックについて意見を交わし合うという光景は、とても刺激に満ちたものだった。これはサイエンスに広範な好奇心を持ち、かつジャーナリストとして「美味しいところ」を見抜く力のある立花さんがホストだったからこそ出来たことだと思う。
  • 00:51  仮にホストが特定の研究分野を代表する研究者だったら、中々こういう自由な発言の雰囲気は生まれなかったのではないか。立花さんは闘病中にも関わらずお元気そうだったけど、こういう器を継げる人が今後出てくるのか不安になる。ベンゼン環への無知を恥じぬ者がノーベル賞を報じるこのご時世…。
  • 01:02  『卵をめぐる祖父の戦争』読了。面白かった。ハリウッドで脚本家をしている作家が書いたというだけあって、文章がとても映像的。どこか登場人物の佇まいに、海外児童文学を思わせる爽快さがある。と言っても、児童書では書けないようなセリフとシーンのオンパレードなんだけど。
  • 01:08  舞台になるのは、第二次大戦の900日包囲下のレニングラード。作品の中で戦争自体の善悪や非人間性を問うのではなく、純粋にドラマを展開するための時代背景の一つとして扱う姿勢に、『パンズ・ラビリンス』を連想した。シリアスなんだけど寓話性をもっている所も似ていると思う。
  • 01:23  「今」を生きる人間にとって、同時代が後世に対して持つ意味を現在進行形で把握することは難しい。後世からの価値判断を避け、無数のディテールから「かつて現在であったもの」として戦時下の日常を再構成することは、直接体験を持たない人間が戦争にアプローチする為の有効な方法だと思う。
  • 01:30  こうの史代さんの『夕凪の街』は、まさにその方法によって過去を現在に切実な形で甦らせることに成功した作品だと思う。空からの圧倒的な暴力である原爆と9・11テロが重なり、イラクへの夜間爆撃と空襲が二重写しになる。日常を覆う恐怖と、理不尽過ぎる死は、今も「現在」として世界に在る。

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